前回は、
👉 事故は「行動の延長」で起きる
ことを書きました。では、その行動をどう防ぐのか。結論はシンプルです。
👉 準備と片付けの「設計」で防ぎます。
■結論
実験は、
👉 準備と片付けでほとんどが決まります。
実際の事故は、
- 実験操作中よりも
- 準備・移動・片付けの場面
で多く起きます。
■なぜか
理由は明確です。
👉 生徒が最も動くのがこの時間だからです。
■準備で起きること
- 器具を取りに行く
- 配る
- 並べる
👉 人が動く → 接触 → 事故
■片付けで起きること
- 急ぐ
- 雑になる
- 注意が下がる
👉 集中が切れた状態で道具を扱う
■準備のツボ(ここが核)
準備では、次の点を考えます。
■① 器具の数
・人数分あるか
・不足していないか
👉 足りないと、手配に教員の手が取られ、全体に目を配りにくくなる → 事故の原因
■② 置き方
・机の中央に置かれているか
・倒れにくいか
👉 端にある → 落下・破損
■③ 動線
・どこからどこへ動くのか
・交差しないか
👉 動線が交差 → 接触
■配布方法
準備の仕方には主に3つあります。
■教員配布
教員が道具を用意し、配布する方法
・安全性が高い
・準備に時間がかかる
■道具セット教員用意、班配膳
必要な道具は教員がセットにして教卓や空いている机等に並べておき、班ごとに生徒が持って行く方法
・効率と安全のバランス
■フルセルフ(カフェテリア)方式
道具は全てまとめておき、生徒が各自(各班)で持って行く方式
・準備や配布効率はよい
・無責任な扱いになり、紛失や破損などのリスクは上がる
👉 道具の種類や生徒の状況により、適宜、使い分けるのが大切
■片付けの設計(見落とされがち)
片付けは、
👉 最も事故が起きやすい場面の一つです。
■よくある困りごと
・急いで片づけて割る ⇒ガラス器具でよくある事故
・適当に戻す ⇒次の授業で困る
・濡れたまま収納 ⇒カビなどの原因
・確認せず終わる ⇒紛失等に気がつかない、生徒がモノを雑に扱うようになる
■なぜ起きるか
👉 授業が終わる安心感で、注意が下がる
■防ぐための設計
・片付けの手順を明確にする
・終わりの時間を確保する
・確認の時間を設ける
👉 「終わり方」を考えるすることが重要
■ここでの重要な視点 「流れ」を意識する
- 準備
- 配布
- 実験操作
- 片付け
👉 すべてがつながっている
■実習生への視点
授業を見るときは、
・準備はどうしているか
・どのタイミングで配るか
・片付けの指示はどう出すか
・終わり方はどうなっているか
👉 大学の講義ではなかなか見えない、こここそが実習の価値、「指導面」の学び
■教員の仕事
教員の仕事は、
👉 うまく実験させることだけではなく
👉 安全に流れを作ること
■まとめ
実験の安全は、
- 知識だけでも
- 注意だけでもなく
👉 全体の流れを考えることで決まります。



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