①理科授業は「授業だけ」ではない ― 実習生が最初に知っておきたい中学校理科の全体像

教育実習の準備、と言えば何が思い浮かびますか。
まずは「学習指導案」を思い浮かべる方も多いでしょう。

教育実習では、指導案を始めとして「授業をどう進めるか」に意識が向きがちです。
しかし実際の中学校では、理科の仕事は授業だけで完結していません。

👉 むしろ、授業は全体の一部にすぎません。

■理科は「複合的な仕組み」で成り立っている

中学校の理科は、主に次のような複数の要素によって構成されています。

・授業(内容・指導)
・教材・ノート・副教材
・観察・実験の準備と理科室運営
・評価・評定
・予算や備品の管理
・学校全体の仕事との関係

学校や自治体によって差はありますが、
私自身の現場経験に基づく実感としては、

授業そのものは、教科に関わる仕事の一部に過ぎません。
体感としては、教科の仕事全体の中でも半分以下になることが多いです。

そしてさらに重要な点として、

👉 学校の仕事全体の中で見ると、
授業も含めた「教科」の占める割合は、およそ3分の1程度です。

例えば、教科以外にも、

・学校行事
・学級活動・道徳・総合
・部活動
・保護者対応
・進路指導
・校務分掌
・特別支援

など、多くの仕事があります。

■ここで一度、立ち止まってください

ここまで読むと、

「やることが多くて大変そうだ」
「自分にできるだろうか」

と感じるかもしれません。

しかし、この不安の多くは、

👉 「見えていないこと」「分からないこと」から生まれています。

大学の講義では、学校現場の教員が講義を行うことは多くなく、
実際の学校現場に触れる機会も限られていたかもしれません。

だからこそ、「見えない」「分からない」のです。

逆に言えば、

👉 構造が見えれば、不安はかなり減ります。

■現実の時間感覚

例えば公立中学校では、
多くの自治体で週の授業持ち時数は20数時間です。

月曜から金曜、毎日6時間授業だとして30時間あるうち、
教科の授業でその多くが埋まります。

授業の入っていない時間は「空き時間」と呼ばれることもありますが、
実際には、

・授業準備
・評価
・校務

などが日常的に入ってきます。

そのため、

👉 すべてを「完璧な授業」で回すことは現実的ではありません。

完璧を目指さず、70~80%でよしとする考え方が大切です。
限られた時間の中で最善を尽くす、という視点が必要になります。

それが、結果として

👉 持続可能な働き方につながります。

■ここで改めて

ここまで見てくると、

理科授業は「授業そのもの」だけでは成立していない、
ということが分かると思います。

しかし同時に、

👉 すべてを一度にできるようになる必要はありません。

重要なのは、

・どんな要素があるかを知ること
・今どこを見ればよいかを分かること

です。

■実習生のうちに持っておきたい視点

教育実習では、ぜひ次の視点を持ってみてください。

・この授業は安全に実施できるか
・準備は十分か
・生徒が無理なく動けるか
・学校全体の中でどの位置にあるか

授業の内容だけでなく、

👉 授業を支えている仕組みを見ること

が大切です。

■最後に

このサイトでは、

👉 理科の仕事の「見えにくい部分」を一つずつ言語化し、現場で使える形で整理していきます。

全体像を知ることは、不安を減らす第一歩です。
必要なことを、必要な順番で見えるようにしていきます。

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