カラスからの授業開き

今年度、一学年の担当になりました。今までは中学一年の授業開きはほぼ同じだったのですが、今年は変えてみました。その実践報告です。

今年はカラスの写真を見るところから始めました。まず、ゴミ回収に出されたポリ袋を荒らす数羽のカラスの写真をスクリーンに映しました。そして発問。
『この写真を見て、感じたことや考えたこと、思いつくだけ書き出してみましょう』

まずは一人一人に考えさせ、次にお互いに考えたことを4人班で共有しました。そして代表的なものを私の方からも示します。
『ゴミの出し方のルールを考えたい、というような内容の事を書いた人も多いですね。中学校の教科でいうと、これは社会科の視点といえるかもしれません』
『散らからないための道具を考えたい、ということを考えた人もいますね。これは技術科の視点、ともいえます』
『片付ける人が大変、と思った人もたくさんいますね。これは道徳的な見方ですね』
そして少し間を置き、言いました。『では、理科ならばどういう視点で見るでしょうか。』

少し考えさせたあと、続けました。
『理科ならば、例えばこういう見方ができます。「ゴミを食べて栄養になるのかな?(家庭科の視点ともいえるかも?)」「ゴミを食べて食中毒にならないのかな」「カラスはいつも何時頃に食べるのかな?」「カラスは群れで食事を食べるのかな?」「カラスはどんなものが好物なのかな?」「カラスは一日にどのくらいの量を食べるのかな?」などです。』

そしてまとめました。
『理科で身につけてほしい力は、自然の現象を観る力です。カラスの行動を見て、そこから何を考えるか。この先の理科の授業では、その基本となることを学んでいきます。』

ちなみに今までの私の授業開きは逆さコップが定番でした。
水の入った透明プラコップ。フタをして逆さにし、手を離してもフタは落ちない。またプラコップには排水口ネットが張ってあり、フタをとっても水がこぼれない。
そんな演示をし、身近な不思議を考える。それが理科の学びだよ、という流れでした。

ぜひとも皆さまの授業開きもお聞かせいただけるとありがたいです。

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