ガスバーナーの絶滅?

学校の実験道具。おなじみのモノも、いつまでも昔のまま使い続けるのがよいとは限りません。中学校でおなじみのガスバーナーも話題になっています。「使う必要、あるの?」と。

小学校では、アルコールランプから実験用小口カセットコンロへの置き換えが進んでいます。これには大きな理由がありました。アルコールの追加や芯の点検といった手間もさることながら、理科実験の中でアルコールランプに関連する事故が非常に多かったのです。理科が専門でない方が多く、かつ多忙な小学校現場では当然かもしれません。

中学校ではどうでしょうか。少なくとも教員は理科の免許を持ち、専門的な学習もしているはずです。しかし時間を割いてまでガスバーナーの使い方習熟のために授業をする必要があるのか、という考えもあります。道具の使い方そのものが理科なのではなく、ガスバーナーはあくまでも実験の手段。限られた授業時間の中で、それそのものに時間を費やすのはもったいない。

ただ入試等のテスト問題でガスバーナーの使い方などが聞かれることがある以上、やはりガスバーナーを使う経験や指導は必要だ、という意見もあります。道具自体が理科では無くても、手を動かし実際に経験することも、物事を考えるためには大切だ、という意見もあります。

私個人としては、無くす事を考えてもいいと思います。でも無いと寂しい気もします。
いずれにせよ、「使うのが当たり前」という時代では無くなって来たのは間違いないようです。

コメント

  1. 小田泰史 より:

    加熱操作のための器具として,というより道具の仕組みを学ぶという意味合いで,小学校でもガスバーナーの分解をしながら使い方の練習をしています。加熱操作では「実験用ガスコンロ」をつかっています。
    道具も教員も,絶滅危惧種かもしれません。

    • nisiki より:

      道具の仕組み、という位置づけ、いいですね!
      教員や学校のあり方、今回のコロナ禍で改めて考えさせられます。

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