理科授業のこぼれ話、単位編

単位、と聞くと固くて難しそうなイメージを持つ生徒も多いです。そんな固さをほぐすような話のいくつかを。

力の単位、ニュートン(N)編~肉を3Nください?!~
中学理科では、質量(g)と重さ(N)が出てきます。重さは、昔は(g重)という単位で学んだ方もいるでしょう。今の中学校理科の教科書では、地球上で100gの物体にかかる地球の重力の大きさ、という説明をしています。
ということは、日常生活で重さの単位として(g)と使っているのは本来はおかしい、ということになります。例えば肉屋さんで肉の”重さ”を量って買うとしたら、「○肉を3N(ニュートン)ください」というべきだ、ということになります。「今度から肉屋さんで買うときには正しい単位で言ってみよう!」と言うと、クスリと笑いが起きます。

抵抗の単位、オーム(Ω)の逆数
電流の流れ”にくさ”を電気抵抗、または単に抵抗といいます。その単位はオーム(Ω)です。逆に電流の流れ”やすさ”を表す混濁タンスという量もあります。これは抵抗の逆数になり、単位もオーム(ohm)の逆でモー(mho)、記号もΩの逆の℧です。この話を生徒にすると、生徒の中には冗談だと思う生徒もいるらしく、後日「先生の冗談話だと思って調べたら、本当だった!」と何回か言われたことがあります。
なおモーは、今はジーメンス(S)という単位に置き換わっています。

度違い °と℃
「○度」という単位は色々な場面で使いますね。記号としては「°」と「℃」を正しく使い分けなければなりません。
°を使う場合は複数あります。角度を表すとき以外にも、度数を表すときにも°が使われます。℃は温度の中で摂氏(セルシウス度)を表します。

以前、とある飲み屋で見かけたメニューが下のもの。

私はこれをみて、例えば黒霧島という焼酎は25℃の温度で飲むのが一番おいしいオススメで、その温度で提供されるものだと思いました。実際は、アルコール度数が25度、という事でした。
単位の記号を間違えると意味が違ってしまうよ、という好例だと思うのですが、中学生相手にする話ではないかもしれませんね。

コメント

タイトルとURLをコピーしました