電圧×電流=電力、ではないの?

中学2年、電流単元。電熱線の発熱などを元に、「電力(W)=電圧(V)×電流(A)」と学習します。

ところが上の写真のファンをみると、50Hzでは電流3.62Aなのに電力が316Wになっています。100V電源での使用時に、なぜ362W(又は電流が3.16A)にならないのか、という質問です。

そこで調べてみました。
確かに電熱線や照明などは100%抵抗のために 消費電力=電圧×電流A になります。

しかしモータ-などの機器ではエネルギーの損失が生じ、実際に働いた電力(有効電力)は電圧と電流の積(皮相電力)より小さくなります。この比率を力率と呼び、 力率cosΘ=有効電力[kW]÷皮相電力[kVA] の関係となるそうです。

科学の世界での理論と、工学の世界での実際の違いを感じました。

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