15と15.0の違い

何かを測定したとき、計算したときの数字の扱いでよく出てくる質問です。
例えば「模範解答は15.0mLとなっていますが、15mLではダメですか?」というものです。

15と15.0。どちらも同じ意味を表す場合もあれば、メスシリンダーなどで水の量を量ったような場合であれば違う意味を表すこともあります。
数の大きさとしては、どちらも同じです。しかしどこまで正確に量ったのかを表す数字としては、違う意味を表しますね。これらについては、中学数学の授業でも「有効数字」などで扱うのだと思います。

私が授業でこの辺りを生徒に説明するときには、こんな問いから説明していきます。
「東京から名古屋まで、『300km』と言った時と『300.0km』と言った時では、何が違うでしょう?」「『300km』と言った時には、もしかしたら310kmかもしれないし290kmかもしれない。だいたい300kmという場合だね。『300.0km』と言ったら、もう301kmや299kmではなく、もっと正確にぴったり300kmに近い事を表すね。数字としては300も300.0も同じだけど、『.0』をつけることで、その正確さを表しているんだよ」

ということで、質問には、「メスシリンダーで水の量を量ったとき、『15mL』と『15.0mL』と表したのでは、どこまで正確に値を読めたのか違うことになってしまうね」「もし問題として答えるのであれば、そのメスシリンダーの正しい読み方を表すためには、適切な桁数で答える必要があるね」と答えました。

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