サクラソウの花

サクラソウ科サクラソウ属 Primula malacoides

4~5月頃、花壇を賑わすサクラソウ。サクラソウと呼ばれる物には、日本に昔から自生していたPrimula sieboldii、他にも外来の園芸種のものがあります。伝統も古く、数百種の品種もあります。自生していた物は、埼玉県の県花、またその県内の浦和市の市花にもなっています。花は、何段かにつきます。それぞれの段で茎の一カ所から輪のようにいくつか出る、輪生(りんせい)という付き方です。
 花を正面から見ると、花びらが五枚あるように見えます。裏から見ると、がくも見ることが出来ます。しかし花びらを取ってみると、根元で一つにまとまっている合弁花(ごうべんか)であることが分かります。
 花びらを切り開きます。花びらと雄しべはくっついて(合着して)います。花びらと雄しべを取った残りには、雌しべとがくが残っています。
 がくも取り除くと、雌しべ全体が見えます。中央の膨らんでいる部分が子房で、先端の突起が柱頭です。子房は、中にたくさんの胚珠が詰まっています。花粉が柱頭につき受粉し、花粉管を伸ばして胚珠とくっつくと、種子へと育ちます。

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