ホウセンカの花と花粉管

ツリフネソウ科ツリフネソウ属 Impatiens balsamina

タネを弾いてとばすことで子どもにも人気のホウセンカ。小学校でもよく栽培しています。
この花、形はかなり複雑です。写真を見て、どれが花びらでがく片かわかりますか?
全面から見て目立つ赤い部分三つが花びら。がく片は、小さい物が二枚と、後ろに大ききとがった部分(距(きょ))の計三つから出来ています。
花びらやがく片をバラバラにしてみましょう。上の一枚はとがった角(つの)のようなものを持っています。左右の二枚は対称な形をしています。左右それぞれは、元は二枚の花びらがくっついたもので、側花弁、又は翼弁(よくべん)といいます。大きな距(きょ)を持つがくは非常に目立ちますが、残り二枚はうっかりすると見過ごしそうですね。
おしべは、通常のおしべとかなり異なります。めしべは、おしべの下に隠れているようにあります。おしべを取り除くと、下から柱頭が現れます。子房の断面では、胚珠も見られます。
花粉の顕微鏡写真に続き、管が伸びているのは花粉管です。砂糖を入れた寒天を柔らかめに固めた上に花粉をつけると、花粉管が伸びる様子が観察できます。詳しいやり方はこちら

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