2005.3.23.入院生活一日目<2005.3.23.記>

2005.3.23.入院生活一日目。いよいよである。

 自宅を出て近くの交差点でタクシーを拾い、妻に付き添ってもらい午前9時前帝京病院着。ロビーや児童受付装置などは新しい感じを受ける。朝からたくさんの人がいる。入院手続き窓口に行く。一人待ちで受け付け。自分にとっては特別な”入院”という出来事も、病院から見ればたくさんの人の出来事のうちの1つなんだなぁ、と感じる。
早速病室へ行く。本館の五階。病棟は・・・、思ったよりも古い。薄黄色味がかった古い蛍光灯の照明やシミの見える天井。まるで男子便所にあるような落書きの跡が見られたのには驚いた。いかにも入院生活が始まるんだな、と思わせる雰囲気である。
入院案内が済み、気分転換に早速売店へ。駅のキオスク程度の品揃えだが、替えの下着や洗面用具などが充実している。それは当然の事なのだろうが、そんなことを気にするあたりが元・コンビニの発注担当の性か。特に何か欲しい物があったわけでもないが、何となく冷たいペットボトルのウーロン茶を買う。
入院病室は6人部屋。数日のことならさておき、2週間(予定)の入院で毎日差額が数千円~1万円もかかるとなると、安いのを選んでしまう。部屋の入り口を入ってすぐ右側のベットだった。壁に洗面台がついているのは便利なのだが、部屋で共通使用なのでちょっと気を遣ってしまいそう。まぁ、慣れればかえって他の人とも話す機会ができていいかもしれない。入院前からパソコンの持ち込みを行おうと考えていたが、無事に使用を許可された。通信に関しては、「携帯電話の使用はだめ」と書いてあるが、PHS利用やネットについては何も言及が無い。元々医療用携帯電話はPHSであるし、ここは少し後ろめたいがこそっとAirH”を使うことにする。定額プランでなく従量プランなので、メールはまとめて送信したり、こまめに接続を切ったりする。ダイヤルアップの時代が懐かしい。早速メールにて足りない物を家に連絡、妹に持ってきてもらう。TVは、カード精算式のが備え付けてはあるが、アンテナケーブルをこっそりノートPCにつなぎ替え、ノートPCにて観ることにする。うーむ、不届きな患者だ。そういえば病院と一括して契約しているケーブルテレビ(?)会社の、NHKへの受信料支払い拒否はどうなったのだろうか。自宅もNHKへは一括して受信料を払っているわけで、もしここでNHKへの受信料込みのお金を払ったら確かに二重払いになってしまう。
16時前、主治医より現在の状況の説明を受ける。外来で受けていた話や、以前の記事で紹介したHPで得た情報と一致。明日は体勢を変えたレントゲンや髄液採取、造影剤を入れてCTの撮影を行う模様。そして明日の17時頃に手術前の最終確認の説明を聞くことになる。妻と母あたりが立ち会って聞くことになると思う。

入院一日目 追加<2005.3.23.記>
”動物のお医者さん”で有名な佐々木倫子さんの描いたマンガで、”おたんこナース”というのがある。新米看護婦の仕事を通じて病棟のドラマ(?)を描いた作品である。実際に入院してみて、「あ、本当にそういう世界なんだ」と入院一日目にして感じた。
「助けてぇ~」という声がいきなり聞こえ驚いて廊下を見てみると、看護士に囲まれた車いすの年老いた方がいた。どうやら勝手に動いたり暴れたり(?)しそうになったのをなだめられて押さえられているらしいのだが、落ち着かせようとすればするほど「やめてくださ~い」「助けてぇ~」となるらしい。
自分の方であるが、薬剤担当の医師(?、看護士?)やリハビリ担当などから色々な説明を受けた。きちんと説明してくれるのはとても安心できる。また外来で担当だった医師も見えた。ちょっとホッとする。異口同音に「風邪はひかないでください」と言われた。なるほど、手術が遅れると以降の色々な予定がずれていくらしい。またリハビリ担当の言った、「手術に関連して動かせなくなることで筋力が落ちるのは仕方ないが、動かせるところはできるだけ動かしておきましょう。(手術関連以外の)筋力が落ちるのはもったいない。」というのが印象的であった。もっとも手術前の今の状態では、逆にずっとベットにいる方が体がなまってくるし時間をもてあましてしまう。先ほどから万歩計をつけてはかってみたら、今の段階で3600歩。普段学校へ行っているときは一日で15000歩は悠に行くので、意識的に動かさなくてはならないと実感。体を動かすのが割と億劫になる僕にしては珍しいかもしれない。

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