大腸憩室炎での激痛、そして治療

大腸憩室炎になってしまったのは、大腸ドックを受けて数年後。実生活では憩室があっても特段の変化も無く、忘れかけていた頃の事です。2015年の1月、急に腹痛が起こり、その夜は寝られないくらい痛みが激しくなりました。おちおち寝ていられないのであれこれとネットで調べて気を紛らわし(?)、わかったこと。腹部を押す時に痛みがあることを圧痛、それよりも離した瞬間の方が痛むことを反跳痛というそうです。私のその時の痛みはまさに反跳痛。虫垂炎(いわゆる盲腸)でもそのようなことが発生する、とのことでした。私自身はそれまで虫垂炎になっておらず、「これは虫垂炎かな」と考えました。そして長い夜の後、近くの総合病院へ駆け込みました。

 外科で診察を受けました。やはり腹部を押したり離したりし、どちらが痛むか。また腹部のあちこちを押して離して、その痛みの具合を確認。さらに血液検査で、炎症を表すCRPの値を調べた結果、通常は0.5mg/dLのところが10近くまで上昇していました。大腸付近の憩室で炎症をおこしているのだろうとの事でした。簡単に言うならば、大腸憩室で虫垂炎が起きている、ということです。そこで言われたことは、「可能なら入院してください」。
 言われてまず気になったのは、当時産まれたばかりの三男や、手がかかる盛りの長男、次男のこと。それらを妻一人でワンオペ。それは避けたい、と真っ先に考えました。仕事もありますが、そちらは少しの間は何とかお願いできるかと思いました。そして「入院しないで治療することは可能ですか?」と聞きました。
 大腸憩室で炎症が起きている、ということは、そこで悪い細菌が増えている、ということです。そのまま放置して悪化させると、大腸の壁に穴があき、腹膜炎を起こしてしまっては大変な事になります。ただCRPの値から考えてそこまではいっていないとのことで、まずは腸管を休ませるために水分以外は完全絶食、そして細菌を滅するために抗生物質の注射、そして体力温存のために勤務を休むことができれば、自宅療養でもよい、とのことでした。結果から言うと、約1週間。抗生物質を毎日注射し、様子を見ました。たまたま病院が徒歩数分の所にあっため、外来通院で自宅安静療養で経過観察が可能だったようです。治療開始後数日後から、まずは重湯を食べ始めました。そしておかゆ、おじや、通常食に戻るまでに10日ほどかかった覚えがあります。その間に5kgほど体重も減りました。 

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