2005.4.5.入院生活十四日目 座骨神経痛<2005.4.5.記>

歩行器無しで歩くようになり数日になる。足の感覚などもだいぶ落ち着いて来た。片足ずつつま先立ちしてみると、右足は普通にできる。左足だが、2日ほど前は足に力が入らずに出来ない状態であった。今日も右足ほどには力が入らず、完全に立つところまではいけない。しかし数秒は立つことができた。この調子なら、運動に関してはほぼ元と同じ所まで戻るような気がする。知覚に関しては、残念ながら切除した神経に関わっている(と思われる)左足外側のふくらはぎは無感覚のままだろう。これに関しても「ま、そんなものか」と言った程度の感想で、特段ショックなどはない。それよりもここ数日気になっていたのが、朝の股関節~尾てい骨あたりのうずくような痛みである。うずくような感じなので、我慢できないとかそういった事はないが、朝起きてベッド横に腰掛けると、決まって両足の股関節から尾てい骨のあたりが痛む。しばらくすると収まってくるのだが、この症状が一時的な物なのか、それともずっと続く物なのか気になる。また痛みの原因がはっきりしないと、「もしかしたら一旦はずした骨がずれて神経を圧迫しているのかな?」等、余計な事を考えてしまう。たまたま今日は朝食前に主治医が部屋をまわってきたので、その旨訴える。「神経を圧迫していたもの(腫瘍)がなくなったためか、それとも寝た後なので座骨神経を圧迫したのかわかりませんが、座骨神経痛のようですね。その状況なら、すぐさま何か処置をするということはありません。様子をみましょう。」とのこと。僕の話の情報だけなので、原因の断定などはできないだろうが、少しホッとする。
朝食後、いつものようにメール等をチェック・返信したあとに病院2階の売店に行く。特に何かを買うことはないのだが、気分転換にもなるし、入院生活の楽しみの一つである。病室に戻る際、階段で上がってみる。思ったよりもすんなり4階(表示上は5階)にのぼることができた。ただ足よりも、心臓がドキドキして血の巡りが早くなったのがわかる。足の筋力もさることながら、循環器系も弱っているようだ。階段の上り下りも行っていくようにしよう。

リハビリ開始<2005.4.5.記>
昼前、いつもの売店に行くため、エレベータでなく階段を使って降りてみた。思ったよりしっかり降りることができた。何かがぶつかったら転げ落ちてしまいそうな感じもするものの、退院へ向けてまた一歩踏み出した感がある。そのまま行けそうだったので、ほんの少しだが病院の正門玄関を出て外へ出てみた。14日ぶりの外の空気。とても新鮮に感じる。無許可で行っているので気が咎め、すぐ病院に入った。病室へ行くのにエレベータを使おうかと思ったが、せっかくなので4階まで階段で上る。だいぶ息は切れたが、足の方は大丈夫そうだ。
そういえば昨日書いた4と9の話。早速メールをいただき、”4階”のある病院もあったとの情報をいただく。今回の入院にあたり、自分の病気をHPで調べた。その中で(馬尾神経腫瘍の)闘病記をまとめたHPがあったことは前にも紹介したが、その縁で、つい数ヶ月前に同じ状況で手術・入院された方とメールをやりとりする機会を得た。その方がこのブログを見て、ご自身が入院された病院では4階や9号室があったとのメールをいただいた。その病院は3年ほど前に建てられたところだそうで、やはり新旧によってそういう違いがあるのかもしれない。
昼食後しばらくしたら、看護師より「リハビリに呼ばれていますよ」と言われる。リハビリの訓練室に行くのは初めてである。今までほっぽらかされていたような気がしていたので、少しホッとする。現在の状態では、背骨の一部を取ってまたはめているので、骨がくっつくまでは背骨を無理に動かすことはできない。そこでコルセットをはめたまま腹筋・背筋を鍛える方法と、しばらく歩いていなかったため弱ってしまったふくらはぎを鍛える方法を教えてもらう。腹筋・背筋を鍛えるのは、要は普通の腹筋運動なのだが、上体を起こしすぎると背骨への力がかかってしまうので、肩胛骨が軽く浮く程度まで持ち上げる運動を行う。持ち上がった上体で数秒停止し、筋肉がふるえだしたら休んで・・・というのを20回ほど繰り返す。慣れてきたら、停止したときの秒数を増やしていくことで調整するそうだ。ふくらはぎの筋力は、手で平行棒などを持ち、つま先立ちを行う事で戻していく。これもつま先立ちの状態で静止し、つかれたら休んで・・・というのを繰り返す。一日の中でちょっと時間が空いたときにやって欲しい、とのことなので、是非とも続けていこうと思う。退院後も続ければ、少しは体を動かすきっかけになるだろう。

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