なぜ血しょうは寿命がないの?

血液の学習時。資料集を見ると、血液の成分のそれぞれ寿命として赤血球は約120日、白血球は約10~20日、血小板は約4~5日と書いてあります。しかし血しょうは寿命の欄がありません。そこからの質問です。「血しょうは寿命がないの?」

そもそも赤血球、白血球、血小板は細胞ですが、血しょうは細胞では無く、液体成分です。様々な物質が溶けている液体なのですが、細胞ではないので寿命はありません。ただ改まって明示的に「3つは細胞で、血しょうはちがう。」とは言わないことが多いと思います。教員としては当たり前と思っていても、伝える必要もあるなと感じた質問でした。

『血しょうは液体だ』と聞くと『ただの液体なら、血しょうは人工的につくれるのでは?』と考えた生徒がいました。しかし血しょう中には栄養分や無機塩類などの他にも免疫に関係するタンパク質なども含まれていて、献血で集めるしかありません。提供者の負担を減らす成分献血でも、そもそも寿命の短い「血小板」と「血しょう」が採取対象になっています。

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