アカムシユスリカのだ腺染色体観察

ショウジョウバエやアカムシユスリカの、双翅類のだ液腺(だ腺)の細胞に存在する染色体は、多糸染色体といって、通常の細胞の染色体の100~200倍物大きさのある染色体です。通常、染色体は縦に割れて分離するのですが、そのまま分離せずに多数束になったままなので大きくなって見えます。生物の観察実習によく使われます。

 材料となるアカムシは、釣具屋で釣りエサとして販売しています。なお、店により凍結したアカムシを販売しているところもあり、注意が必要です。観察には、生きているアカムシを用います。まずはスライドガラスの上に載せ、頭から5節目あたりをピンセットなどで押さえます。柄付き針などで頭を引き抜くと、中身が出てきます。この中から、だ液腺を探します。だ液腺は、きれいな透明です。白っぽく濁っていたり、緑色だったりするものも出てきますが、これらは脂肪体などですので、捨てます。この観察のポイントは、きちんとだ液腺を見分けられるか、それにかかっています。

 

だ液腺が見つけられたら、その部分以外は取り去り、だ液腺に酢酸カーミン溶液を滴下します。数分染色の後、カバーガラスをかけます。カバーガラスの上からろ紙を押しつけ、余分な染色液を吸い取ると同時によくつぶして観察しやすくします。写真の低倍率はおよそ100倍、高倍率が400倍での観察です。

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