花粉管の観察

中学校理科でも出てくる花粉管。観察をしてみましょう。

寒天1%、砂糖(ショ糖)10%~20%程度の溶液を作ります。花粉管観察に使う量はほんの少しなので、沢山作りすぎない方がいいでしょう。上の写真では、湯煎でやっています。寒天がきちんと溶けると液が透き通ってきます。白くにごっているうちはまだ溶けていません。湯煎だと10分くらいはかかる印象です。電子レンジでやると、もっと早く溶けるのでオススメです。
液が熱く、寒天が固まらないうちにスライドガラスに垂らしていきます。表面張力で上にのせる感じです。そのスライドガラスの上の寒天上に花粉をまくのですが、乾燥させてしまうとうまくいきません。軽く水を含んだスポンジと、それがすっぽり入る蓋の出来るケースを用意し、スポンジの上にスライドガラスを置きます。スポンジを割り箸で、ケースを大きめのシャーレで代用し、割り箸の上にスライドガラスを置くのもいいでしょう。ほんの少しシャーレに水を注ぎ、割り箸の上のスライドガラスには水がつかないようにします。花粉をまくときには、ほんのわずかに寒天上に花粉がつくくらいがいいでしょう。つきすぎると観察時にみにくくなります。写真では、テッポウユリの花粉をまこうとしているところ。テッポウユリでは30分~60分くらい、伸びて観察できるまでに時間がかかります。

なお昔ながらのフィルムケースがあれば、フィルムケースの蓋上で伸ばすことも可能です。ただこの場合には、双眼実体顕微鏡や高倍率ルーペでの観察に限定されます。

上の写真はホウセンカの花粉管。ホウセンカや近縁種のインパチェンスは、それこそ見る間に花粉管が伸びるので授業にオススメです。

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