【紹介】栄光なき天才たち (作 伊藤智義)画 森田信吾(集英社)

栄光なき天才たち (作 伊藤智義)画 森田信吾(集英社)全17巻+続刊幾つかあり、文庫本版もあり

その名の通り、悲劇性を含んだ偉人を描いています。また単なる偉人伝のように生涯を追って書いているのでなく、ドラマティックに部分を切り取ってぐいぐいと読ませてくれます。グレイやアーベルといった数学者、北里柴三郎や野口英世、山極勝三郎といった医学者、エンリコ・フェルミ、鈴木梅太郎、フリッツ・ハーバー、メンデル等々数多くの科学者が出てきます。人物でなく、原爆計画の戦前・戦中の理化学研究所といった組織も出てきます。どれもこれも、「もっと知りたい!」と思わせるのに十分な迫力がありました。科学関係だけでなく、人文学やスポーツ、芸術関係も出てきます。
作に伊藤智義さんが入っている時と森田信吾さんだけで描かれている時がありました。また「新・栄光なき天才たち」というシリーズが3巻ほど出ていたり、2010年と2011年に企画モノ(?)として出されたりしています。また作の伊藤智義さんが別の方と組んでコンピューター関連の開発者物語的なものを出されています。いずれもおすすめです!

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