アブラナの花

アブラナ科アブラナ属 Brassica rapa

春といえばこの花。”菜の花”の名前でも親しまれていますね。一般的には、ここで紹介するアブラナの他にも、コマツナやカブなど、黄色で十字型の花びらをつけるものを菜の花と呼びます。また、カブ(var. glabra)、白菜(var. amplexicaulis)、野沢菜(var. hakabura)、小松菜(var. pervirdis)などはアブラナの変種で、種としては同一です。
アブラナ科は、昔はジュウジバナ(十字花)科と呼ばれていました。その名の通り、十字に近い形に花びらがついているのが、この科の花の特徴です。しかし実際には、むしろX字の形をしていますね。
花びらを取り去ると、6本のおしべと1本のめしべがあるのがわかります。6本のおしべのうち、中心に近い4本は長く、外側の2本は短くなっています。めしべの先には柱頭があり、一度ついた花粉が飛ばないようにベトベトした感じになっています。花びらの根元には、小さな黄緑色の蜜腺が計4つあります。
花が咲き終わった後は受粉、受精を行い、果実が出来ます。枯れたあと、中には種子が出来ていました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました