中学1年生、生物のなかま分けの学習をしていたときの何気ない質問です。
『家で飼っているセキセイインコ、「毎日エサをあげないと死んでしまうよ」と言われて絶対忘れないようにしています。金魚も飼っているのですが、そちらは数日に1回で十分と言われているのですが、本当に大丈夫なのですか?』
結論から言うと大丈夫でしょう。理科的な面から言えることとしては、体温の違いがあげられます。セキセイインコは鳥類なので恒温動物、金魚は魚類なので変温動物ですね。生物単元ではそこまでが学習内容です。
では物理的な面、エネルギーの面から考えましょう。恒温動物が体温を維持する=熱(エネルギー)を得るには、どこかから別の形のエネルギーを得なくてはなりません。エネルギーは、無から生み出すことはできないからです。恒温動物は、食べ物の化学エネルギーを使って熱を発生させます。それはかなりのエネルギーが必要になります。変温動物には、そうした体温発生のための化学エネルギー(食べ物)の摂取は必要ありません。
鳥類に限らず、同じく恒温動物のホニュウ類も、やはり多くの食べ物が必要になります。
同じ位の大きさの恒温動物と変温動物を比べたら、恒温動物は約10倍くらいのエサが必要だ、とも言われます。
ここまでのことを簡単に言うなら、「鳥類は体温をつくりだすためにその分多くエサが必要だけど、魚類はそれがないから少なくて済むんだね」ということですね。
なお冬眠するホニュウ類は、冬眠中はエサが食べられません。体温を下げて代謝を落とすなどして対処しているのです。
コメント