ユリ科ギボウシ属 Hosta albomarginta Ohwi
”ギボウシ”という植物の仲間をご存じですか? ユリの仲間で、とてもきれいな花の仲間です。東アジア特産で、栽培も易しく変化に富むので、庭先によく植えられています。日中に開花する物がほとんどです。擬宝珠(ぎぼし:欄干の柱につける、ネギの花の形をした飾り。ぎぼうし・ぎぼうじゅと言う)にから、ギボウシという名前が付けられたそうです。今回分解したのは、その中でもコバギボウシ。写真の物は、最盛期を過ぎ、ちょっとさびしい感じです。非常に変化に富む上、主に北海道などに分布するタチギボウシと交雑することもあり、これが本当にコバギボウシかは、ちょっと自信がありません・・・。色こそ違えど、同じ科だけあってユリによく似ている感じがしますね。雄しべが6本で花被片(がくと花びらの総称)も6枚というのも共通です。花被片を取り除き、雄しべと雌しべを出したところ。雄しべや雌しべの拡大。柱頭の先端、子房、縦切り面、横切り面。子房の中には、胚珠が見えますね。
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