ツツジの花

ツツジ科ツツジ属 Rhododendron spp.

公園や道端によく植えられているツツジ。色々な品種もあります。
拡大図で分かるとおり、きちんと咲いた花のめしべは上を向きます。ユリの仲間でも同じことが見られます。がく片は5枚です。花びら(花弁)も5枚から成り立っているのが分かりますが、実は根もとの部分でくっついています。これがアサガオのように完全にくっついてしまい、漏斗(ろうと)状になってしまうと何枚から成り立っているかわかりにくくなってしまいます。このように、花びらがくっついて出来ている(合着している)花を合弁花といいます。ツツジのように合着部分・離れている部分がはっきりしている合弁花の、合着部分を花冠筒部、離れている部分を花冠裂片といいます。上部にある花びらには斑点があって、下部のに比べやや大きくなっています。おしべは全部で10本あります。よく見ると、がく片と同じ向きに出ているもの5本・花冠裂片と同じ向きの5本の計10本であることが分かります。葯の上端に孔があいていて、そこから花粉が出てきます。これはほとんどのツツジ科植物に共通の特徴です。ほかの植物では、葯に縦に裂け目が出来て出てくるのが一般的です。子房部の上から順の断面図では胚珠が見られます。
花粉は、アゲハ、クロアゲハ,クマバチなどにより運ばれます。

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