なぜ無性生殖と有性生殖の両方を行う生物がいるの?

3年生、生殖についての学習時の質問です。「植物が種子で増えれば有性生殖だけど、イモなど、体の一部が分かれて増えれば無性生殖」と説明しました。教科書によっては、コダカラベンケイ(ハカラメ、などという名でも見かけます)を紹介しているものもありますね。そこででた質問。「なぜ無性生殖と有性生殖、両方を行う生物がいるの?」

生物などの質問の「なぜ?」というのは難しいものが多いです(笑)。
生物が「なぜ」それをするようになったのか。その目的についての質問です。それは、本当のところはその生物に聞かないと分かりません。しかし「こういうメリットがある」と考える事はできます。本当にその目的でやったかどうかはさておき、理屈の上ではこう考えられる、というヒト目線での考えではありますが。

無性生殖では、素早く仲間を多く増やすことが可能です。しかしクローンであり、遺伝子的にも同一なため、不都合な環境になったときに一度に全滅する可能性があります。
有性生殖では、遺伝子のバリエーションが増えるため、環境変化があったとき、生存確率が高まります。面倒な手順や繁殖効率が無性生殖に比べて低い、という側面はあります。
結局、どちらも行うということは、両方を使い分けるメリットがあるためなのではないでしょうか。

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