カタバミの花

庭先や道ばたでよく見かけるカタバミ。”きれいな雑草”だと思っている方も多いでしょう。よく似た種で、日本に昔からあるカタバミもあります。ムラサキカタバミは、南アメリカ原産の帰化植物です。元々は観賞用に植えられた物ですが、一度増え出すと駆除するのが大変です。各地で雑草化しているのもそのせいでしょう。
花、葉ともに朝開き、夕方に閉じる運動を行います。曇りの日や雨の日は閉じたままであることから、光の量に関係があると考えられます。黄色く見えている点は、雌しべの先(柱頭)です。
花びらを全部取ると、雄しべと雌しべがよくわかります。雄しべは全部で10ありますが、うち5本は長く残りは短く、二列に並んでいます。雄しべも取ると、雌しべだけになります。柱頭の拡大、子房の断面、胚珠、花粉の写真も掲載します。

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