理科ではなぜ、答えるときに分数ではなく小数にするの?

物理分野を中心に、理科では様々な値を使って計算をすることがあります。その時、「分数では無く小数で」結果を出すことが多いです。これはなぜでしょうか。

長さでも重さでも、様々な量を表すとき、ぴったり整数にならないことは多いでしょう。真の値が例えば1.3333・・・など中途半端な時を考えます。計量機器をつかってこの値を目盛りを使って読むとき、最小目盛りの1/10まで読むので、もし最小目盛りが「1」ならば、この時には1.3、と読むでしょう。真の値だとしても、4/3、と読む事はありません。分数はそれ1つでは「値」を表していません。例えば1/3は、1を3で割ることを表しているだけであり、1を3で割って初めて1つの「値」になります。このように自然の中のものの量が分数ということはないのです。
そのため理科では最終的な結果を表すときには四捨五入等によるズレが生じても、分数では無く小数で表すのです。

なお計算途中においては、理科でも分数を使います。それはより正確に計算を行うには、小数よりも分数の方が優れているからです。

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