セイタカアワダチソウの花

キク科アキノキリンソウ属 Solidago altissima

かつては帰化植物の代名詞と言えるほど名前が聞かれたセイタカアワダチソウ。最近は減ってきたようですね。キク科の花といえば、タンポポやハルジオンなどが代表的です。同じ科なので似たようなものをイメージしていると、ずいぶんと違う印象を持ちます。拡大していき、一つの”花”を注目して見ると、”花びら”こそ少なくて寂しいものの、タンポポなどに似ているように見えませんか?。一つに見える”花”は、たくさんの花の集まりで、集合花といいます。”花びら”に見える一つ一つが、本当の花です。集合花を縦に割ると、中の様子がよくわかります。一つ一つの本当の花を見ていくと、二種類あることに気が付きます。

1つは、花びらの形が舌みたいなので、舌状花(ぜつじょうか)といいます。雄しべだけの雄性の花です。雄しべの先端です。

もう1つは花びらが筒のようになっているので、筒状花(とうじょうか)といいます。こちらは、雄しべも雌しべもある両性の花です。図9が花びらを取ったところです。先端を拡大すると、雄しべと雌しべの先端がわかります(図10)。図11は、雌しべ根元の胚珠です。将来タネになる部分ですね。

キク科の花には、舌状花だけの物、筒状花と舌状花の混じったものなど、いろいろなタイプがあります。

コメント

タイトルとURLをコピーしました