リモコンの赤外線を”見て”みよう!

これを使えば、スマホでリモコンの電池が残っているか(正しくは、リモコンが動作しているか)、簡単に調べられますね!

下の2枚の写真。左右で違いがあるのが分かりますか? リモコンの送信部は半透明の黒い部分です。そこを目で見ながら再生やストップのボタンを押しても、何も見えません。ところがビデオカメラやデジカメ、スマホのカメラ等で見てみるとどうでしょう。なんと、目で見ても見えなかった物が見えました!(SONY DSC-F3にて撮影。左は肉眼イメージ写真。)
 →動画での様子はこちら

以下が実際にやっているところの図。

男子小用トイレには、人体センサーがついているものもあります。用を足した後に自動的に水を流します。そこの部分を肉眼で見ても、一番左側は赤色LEDが光って見えますが残り3つは光って見えません。デジカメで見てみると、点灯しているのが見えます。一番右はノートパソコンの赤外線ポートの拡大です。

なぜこのようになるのかというと、ヒトの目は赤外線を認識することが出来ませんが、デジカメやビデオカメラのCCDは認識します。その事を利用すると、ヒトの目には見えない赤外線をデジカメを通じて”見る”ことができるわけです。

ただ本来はヒトには見えないものまで写るのがよくない場合もあります。比較的値段の高いデジカメやスマホの中には、こうした赤外線が写り込んでしまうのを防ぐため、レンズに赤外線カットフィルターをつけている場合があります。そうすると、このページのような実験はできません。

古いデジカメ等の情報になりますが、いくつかやってみたので掲載します。左から順にOlympus CAMEDIA C-900ZOOM、Sony cyber-shot DSC F1/F3、Sony cyber-shot DSC F55K、Casio QV10A。

そしてのSony のPC VAIO C1のカメラ、CASIO QV5000SX、CASIO QV7000SX。7000SXでは、ほぼ写っていません。赤外線カットフィルターが効いているのでしょう。

その他にも写った機種は以下の通りです。( )内は、画面上での色味。
Ricoh DC-2E(青白)、RICHO DC-3Z(白)、 Sony CCR-TRV9(ハンディーカム)(黄色)、Sony CCD-TR75(ハンディーカム)(白色) 、Sony Mavica MVC-FD7(黄緑) 、Sony Mavica MVC-FD81(ピンク) 、Sony cyber-shot DSC MD1(ピンク) 、Canon PowerShot A5 Zoom(青~シアン) 、Kodak DC260Zoom(青っぽい) 、▲Nikon CoolpixE-900(青) 、Olympus CAMEDIA C-800L(ほぼ白色) 、FUJI DS-8(赤紫) 、SANYO DSC-X100(白っぽいピンク) 。
(※)撮影時の条件により、色補正が異なるためか、色調が異なることがあります。また、同機種においても、ロットにより内部構成が若干異なる場合もあるらしく、色調の異なる場合があります。リモコンの赤外線は、赤外発光LEDにより発せられますが、大抵の物は940~950nmの波長が発光のピークです。リモコンによる赤外線の波長の違いは、下記画像の色にそれほど影響がないものと思われます。さらに、デジカメの液晶画面で、リアルタイムで見ている画面と、撮影した画像とでは、色が異なる場合もあるとの情報もあります。

昔のケータイやSONYのデジカメ DSC-P1でやってみたのが下の写真。

ちなみに日本ではメジャーなスマホのiPhone。アウトカメラ(背面)には赤外線カットフィルターがついているため、赤外線を”見る”ことはできません。しかしインカメラ(前面)にはついていないため、このページの実験ができます。
この実験をスマホでやってみたけどうまくできない!、という場合には、インカメラでも試して見るといいでしょう。

<追加更新>インカメラとアウトカメラが逆になっていたので更新しました。(2021.6.26)

コメント

  1. はちま より:

    インカメラとアウトカメラの説明が逆。

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