カレー粉で試験紙をつくってお絵かきしよう!(アルカリを調べる)

カレーはみなさん知っていますよね。では、カレー粉が持っている性質は知っていますか? ちょっと不思議な、色の変化を楽しんでみましょう。準備するのは、カレー粉とろ紙。ろ紙は、コーヒー用の物で十分です。まず、適当な鍋にカレー粉を適当な量と水を加え、中にろ紙を入れて煮ます。

ろ紙が染まったら、干して乾かすだけ。これで準備は完了です。できたカレー粉の試験紙に、重曹を水に溶いたものなどのアルカリ性の物をつけてみると、赤く色が変化します。カレーのしみが付いた服を、洗剤に付けると色が変わるのと同じ原理です。洗剤や石鹸は、アルカリ性の物があります。成分表示などに液性として、書いてあります。下の真ん中の写真では、右と左で変化した色の濃さが違いますね。これは、左の方が、アルカリ性の強い炭酸ナトリウムの水溶液、右が弱い重曹でつくった水溶液を垂らしてみました。

色が変わる瞬間を動画撮影してみました。

なぜ色が変化するのでしょうか。これは酸とアルカリの性質によるものです。カレー粉の中には、香りの原料としてかかせない、ターメリックと言う植物の根をすりつぶしたものが入っています。ターメリックは、ショウガに近い仲間です。この中に、クルクミンという鮮やかな黄色の色素が入っています。ところがこの色素、アルカリ性になると赤くなってしまいます。その色が、図のような変化を起こしたわけです。実験室でも使われる事があり、やはりアルカリ性の判定、またホウ酸の検出にも使われるそうです(クルクマ試験紙)。この場合は、水で染めるのでなく、エタノールの溶液を乾燥させて染めます。

家でも出来る実験なのでやってみてくださいね!

コメント

タイトルとURLをコピーしました