理科の研究会の悩み

 最近、あちこちの研究会等で同じ悩みを抱えています。「メンバーが固定されてしまって増えない」「若手がいない」と。どうしたらハードルを低くして、参加者を増やせるかと同じような話を聞きます。

 「敷居低くし、ハードルを下げる」というのも大切な一方、昨今の公立は本当に時間的な余裕がありません。まして若手に部活等が集中してしまったら、そちらで精力を使い尽くしてしまうでしょう。また教員の中でも、『学校内でしっかりやることが一番の研修だ、外へ行く時間あったら目の前の子どもに一所懸命になれ』『校外に出るのが面倒』という考え方の方もいます(というか、感覚としてはこういう方の方が教員の中では多数派?) そうしたことを学校で刷り込まれたら、初任の方もそのような価値観になっていくかとも思います。
また、公的な研究会と有志の研究会で、最終的な目的は同じなのに一部反目し合っているような側面を感じる事もあり、(事情も理解しますが)残念に感じることもあります。(そこで争う前に、目の前の危機的状況をなんとかせねばならないのでは、と)

 そこで私は、オンラインベースの研究会やネットワーク(昔ならばパソコン通信Nifty【理科の部屋】や理科教育ML、今ならこのFACEBOOK版【理科の部屋】LINEオープングループ【理科室の雑談】)などを盛り上げていきたいと思っています。

 なお社会全体から考えてみると、こうした「研究会」はあくまで仕事であり、なぜ休日や個人の時間を使って参加するような仕組みなのか不思議に感じられるようです。そういう意味では、職務時間内に出来ることが理想なのかと思います。こうした研究会参加自体が、(部活動顧問と同じように)行かざるをえないものになるのも違うでしょううし、行かないと教員として必要なものが学べないのだとしたらそれは実質強制と同じ事になります。こうした「自主的」なものが多くあって自分の時間を取れなさそうなところが今の若者には忌避され、教員採用倍率の低下に繋がっている側面はあるかと思っています。学校でのウェルビーイング、今後よく考えて行く必要があるかと思うこの頃です。

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