テスト監督中のできごと

テスト監督をしていると、思わずクスリと笑ってしまいたくなるような場面に出会います。そんな中から、いくつかを。

★テスト中にサムズダウン!(親指を下に伸ばし相手を侮蔑?!)
 2年生の理科のテスト中。ふと目が合った生徒がおもむろに私の方にサムズダウンのジェスチャー。人を馬鹿にしたのかと「何を!」と一瞬思いました。が本人はいたってマジメ。次の瞬間にその生徒はその手を見ながらテストを解いています。
よく考えたら、テスト内容は電流と磁界。電流の進む向きに対して右ねじの方向に磁界が発生。右ねじの法則を立体的にとらえるために右手をグーにして親指を伸ばし、親指の向きを電流の進む向きとすると、残り4本の指の向きが磁界の向きを表します。つまりテスト問題を解くための右手がたまたま私に向かってサムズダウンになっただけなのでした。状況が飲み込めた時、思わずクスッと笑ってしまいそうになりました。

★腕がつる生徒
 上のサムズダウンと同じテストの中のこと。今度は「いてて・・・」という小さな声が聞こえてきました。慌てて「どうしたの?」と聞くと、「腕がつりました」とのこと。幸い少しして収まったのでよかったのですが、なんでつってしまったのか。これもテスト内容と関係がありました。
 電流による磁界を利用して力が得られます。その実験には、「電気ブランコ」などという名前で呼ばれる道具があります。それをうまく利用するとモーターができます。「電流の向き」「外の磁石による磁界の向き」「力の働く向き」の立体関係を表したものに「フレミング左手の法則」というものがあります。文字通り左手を使い、親指、人差し指、中指をお互い直角になるように伸ばしていくとそれぞれの力の向きがわかります。親指が 「力の働く向き」 、人差し指が 「外の磁石による磁界の向き」 、中指が 「電流の向き」 を表します。
 腕がつった生徒は、テスト問題に合わせて左手を伸ばしたところ、手先を不自然な方向に伸ばすことになり、そして腕がつったのでした。この”フレミングの腕つり”は、よくあるあるのできごとですが、初めて教えたときにつった生徒が出たときには、とてもあせったことを思い出しました。

★口パクする生徒たち
 音楽のテスト監督をしていた時、まるでえさを食べる金魚たちのように生徒たちが一斉に口パクをすることがありました。何かと思ったら校歌などの歌詞の問題。歌を思い出す時についつい口を動かしてしまっていました。

★手足を動かす
 保健体育では、小ぶりながらも手足を動かす場面を見かけました。今度はラジオ体操。頭よりカラダで覚えているものは、やはり同じように動かして次の動作を確認するようです。また音楽では、拍子を確認するのに指揮の手振りをする生徒も多いですね!

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