デジタル採点、雑感

関心あるけれど実際どんなものだか分からない、という方もいらっしゃるかと思います。使って見て私が感じたメリット、デメリットなど参考までにまとめてみました。
私が使ったのは教育ソフトウェア社の「採点ナビ」ですが、同種のソフトも同じような傾向があるかと思います。

【デメリット】
1 最初の設定(採点枠や配点等)が必要
2 解答用紙のスキャンが必要

いずれも紙で採点するだけなら不要だった作業です。慣れてくると1は5~10分くらい、2は数分で出来るかと思います。

3 1人1人を見て採点しないと、誰が何点だったかなどの印象が頭に全く残らない
 →逆に、先入観なく採点できるというのはメリットかも??
4 採点終えた後、採点したものを印刷する必要がある
 →採点し終えたものを印刷して渡す必要があります。(google classroomなら配信機能があるらしい) また生徒が記入した解答用紙自体を返却するにしろしないにしろ、処理が必要になります

【メリット】
1 選択式の場合、AI判定で圧倒的に速く採点可能
 →アイウエでもABCDでも数字でも読み取り可能。4クラス分を数分で採点可能
2 記述式の場合、一覧に並べて採点できるので、ブレが少なく出来る
 →同じ問題を複数人一同に並べての採点できるので、ブレが減る印象
3 採点の途中中断や再開が楽
 →用紙を並べて赤ペン出して、、、というと億劫に感じることもありました。
  がソフトで行うと、途中中段や再会がとても楽に感じます。
4 複雑な配点や観点別集計も全部自動、エクセル出力
 →その後の成績処理はとても楽に感じます

私の場合には、紙で採点していたときと採点ナビで、丸付けの時間そのものはあまり変わらないかもしれません(紙時代も、職人的に速く採点していました)。しかし観点別での採点合算を行ったり、その結果をパソコンに入力する時間まで含めると、採点ナビを使った方が速く確実に出来ているように感じます。

学校の働き方改革の一環として導入されるところも多いようです。が、このデジタル採点を導入したことで「働き方改革を行った」と錦の御旗のように言われるのには違和感を感じます。
あくまで一つのツール。もちろん無いよりはあった方がいいですが、これを働き方改革の目玉として言うのは何か違うように感じます(他に本質的な手立ては出来なかったのか?ということにも)

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