3年●組の皆さんへ 最後のメッセージ

卒業式が3月上旬にありました。昨年度は3年を担任しており、かつ2~3年生と2年間持ち上がりの学級。今までに無い感慨もありました。またTeamsというツールが卒業後3月一杯まで使えるのも、これまた今までに無かった状況。最後の最後にメッセージを送りました。以下、その一文です。

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3年●組の皆さんへ 最後のメッセージ

先日まで冬の寒さの名残を感じていましたが、一昨日あたりには東京のサクラの標本木の開花宣言を耳にしました。
週末なのに連絡を送ってしまって申し訳ないと思いつつ、いよいよ名実ともに今週末を持って皆さんは中学生ではなくなり、来週からは高校生になる(はず)です。つまり皆さんは義務教育の権利を失い、(少なくとも名目上は)自分で選んだ道を歩むことになります。

第二次ベビーブーム世代真っ只中に生まれた私の頃はといえば、受験戦争も激化した時代。「個性を活かす」「個に応じる」などという考え方は全く考慮されず、受験校も機械的に「普通科でこのくらいの偏差値だったらこの高校」と決めるのが普通でした。実際、初めて志望校に足を運んだのも出願の時でした(もちろんオンライン出願など影も形もありません)。様々な選択肢を(良くも悪くも)選び、進学を決めていく皆さんが(少しだけ)羨ましくないといえば嘘になります。もしも今、私が昔に戻って違う道を選ぶとしたら、高専にも行ってみたいなと感じます。(そんな選択肢があることを、中学時代には知りませんでした)

ただ結果的には私は今でも卒業した母校が大好きですし、そこで得た友人などは今でも交流があり、中には家族ぐるみで毎年旅行へ行くような友人もいます。
『時を遡るチケットがあれば欲しくなる時がある あそこの別れ道で選びなおせるならって 勿論今の私を悲しむつもりはない 確かに自分で選んだ以上精一杯生きる』
という心境です。(さだまさし『主人公』より)
https://www.youtube.com/watch?v=1cfPIXVGe8o

この先の10年は、皆さんにとって(ある意味)人生で一番大切な毎日となるでしょう。(私も人生のまとめに向け、大切な10年になります)
多くを学び、考え、選択し、人生を決めていく10年間になると思います。
自分の精一杯を生きてください。
ただ張り詰めすぎた糸は切れてしまいます。辛いときには気を抜くことも大切。時には「生きているだけで丸儲け」くらいの心持ちで自分を肯定してあげることも必要です。
つまり生きていく上では、頑張ることも、気を抜くことも、どちらも大切だということですね。

10年後、成長した皆さんから、中学卒業してから「こんなことあった!」「あんなこと大変だった、楽しかった!」という話を(お酒でも飲みながら)聞けるのを楽しみにしています。
その日を想像しつつ、この辺で締めくくります。

では、お元気で!
2024年3月30日 

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