2005.4.4.入院生活十三日目、死(4)と苦(9)<2005.4.4.記>

自分の入院している病室は、建物の構造から見ると4階にあたるのだが、エレベータでは4階が無く5階になっている。病院では一般に、4や9と言った数字が忌避されるのは常識?だろう。エレベータに乗って売店に行く折、ふとこの事について考えた。海外の方が「なぜ4階が無いのか?」と聞いたとき、どのように答えたものかと。日本では死や苦と同じ音なので使われない、説明するのは簡単だが(語学力があれば)、「論理的な(西洋)医学の現場でなんて非合理な事に気を遣うのだ」という疑念を持つ人も多いのではないかと心配した。病院はそういうものだ、と片付けてしまえば今さら違和感は無いが、よくよく考えてみると、そんな迷信のような事を気にする病院は何だかいやだなぁ・・・と思わないでもない。医師や看護師が4や9を信じているとは思わないが、年配の方で気にする方が多いのでそれに合わせている面はあるのだろう。若い世代は気にしない人も多くなっている気がする。新しくできた病院などでは4階や9号室もできている・・・といったことは無いのだろうか。知っている人がいたら教えて欲しい。

術部とシャワー<2005.4.4.記>

教授回診がまたぞろぞろと行われた。病室の噂では、ウソかホントか回診一回に5000円の費用がかかっているそうである。何となく納得できないが、形が大切なのだろう。
ガーゼ交換の時、取ったところを鏡で少し見た。やはり長い。十数cmあるだろうか縦に一本切れ込みがあるところを、テープで横にたくさん留めている。一本の線路にたくさんの枕木が並んでいるような形である。手術後10日、術部からの血などのしみ出しもほとんど見られないため、シャワーが許可される。術部に当てていたガーゼははずされた。また(主治医からも)正式に歩行器無しでよいとの指示がでる。また退院についての話も少し出る。「いつ頃退院したい?」と医師や看護師が聞くので、「階段の上り下りと入浴が心配せずにできるようになったら、早めに」と答える。シャワーの許可が出たと言っても、少し様子を見てから浴びることにする。万が一そこから雑菌が入り、化膿したら大事になってしまう。大学の時、足を打撲した。数日経ち、腫れがひいたので入浴したら化膿し、患部はパンパンにふくれ、膿が足首より下にたまって2倍ほどになってしまったことがあった。熱は出るし意識は朦朧とするしで大変な目にあった。今回は脊髄に関わる部位であるし、万が一にも化膿しては大変である。ガーゼを取ったのが今日なら、数日してからシャワーを浴びることにしよう。

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