解剖のあとのこと

解剖後のイカなど、教員の皆さまはどのようにされていますか?

生命観的な視点からも(あとは生徒の食いつきからも)、本当は食べてあげたい気持ちはすごく強くあります。

ですが食中毒事故の発生が今までにも何件も発生しており、(特に今はコロナ禍ということも加えてあるため)、私は食べさせない方がよいと考えています。ついでだから最後は食べてしまおう、といった思いつきレベルで食し事故が発生したならば、例えば公立校なら教育委員会から同地区の全学校に手間のかかる調査や指導等無用(?)な迷惑をかけることにもなります。

また、仮に食後に腹痛が起こっても「まぁ、ちょっと解剖後生焼け食べちゃったかな、今度は気をつけよう、はっはっは」と笑って済ませられたようなおおらかな時代ではなくなってしまっているのも大きいでしょう。

もし食すのであれば、それこそ調理実習レベルで教室、器具、教員・生徒自身の消毒等を行った上で解剖をすべきだと思います。そしてまた全生徒にきちんと消毒操作や生焼けなどに配慮をし、行動を徹底させないといけません。私自身は、理科の学習にプラスしてそのような配慮をし、食べる時間まで組み込んで授業を組み立てるだけのことは現実難しいと思っています。

などなどを考えると、「命をいただいたら、本当は食べて供養してあげたい。でも理科室の道具は衛生的に食用には適さないから、この後は実際には「ゴミ」として処理してしまうけど、命を大切に思う気持ちは忘れないでね」と言うようにしています。(校庭の土に埋めるのも時間的・場所的にもできなさそうですし・・・)

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