理科の授業の中でのこぼれ話。特に笑い話は、後々まで「印象に残った」と言われることも多いですね。そんな話をいくつか。まずは物理分野の運動に関したものを。
★アンパンマンと作用反作用
空飛ぶヒーローのアンパンマンが、悪いことをしたバイキンマンを空中で「アンパーンチ!」と一発。バイキンマンが「バイバイキーン」と彼方へ飛んでいくおなじみのシーン。生徒もよく知っています。作用・反作用の学習後、『実はあのシーン、いつもおかしいなぁ、と思うんだ。』と一言いいます。「ん?なぜ?」と生徒の顔に疑問が浮かんだら、すかさず『作用・反作用から考えれば、バイキンマンが彼方へ飛んでいくのと逆向きに吹っ飛ぶはずだよね?』と。
今まで何回も3年生の授業の時にこの話をしましたが、その都度爆笑が起きました。
★ベビーカーと慣性の法則
これは私自身の実話です。長男がまだ一歳になる前頃。とある日曜日にベビーカーに乗せて散歩をしていました。少し速くベビーカーを押したところ「キャッ」と喜びました。調子に乗り、もっと速く押したら続けて喜びました。そこでそのままの勢いで小走りしながらベビーカーを押していたら、、、小石でもあったのでしょうか。ベビーカーの前輪がクッと90度まがり、ブレーキをかけたのと同じ状態になりました。「あっ」と思った瞬間には、私の顔が地面にぶつかっていました。一瞬何が起こったのかわかりませんでした。見るとベビーカーも180度回転して逆さになっています。小走りで走っていたベビーカーが急に前輪でブレーキがかかったため、「勢い余って」ベビーカーも私のからだも180度回転して地面にぶつかったわけです。まさに「慣性の法則」を身をもって体験・・・。この話では笑いは起きず、「えー、大丈夫だったんですか?」と聞いてくれる生徒もいました。実際、顔面から受け身もとれずに半回転したため、私もメガネが大破、おでこにこぶと大きめの擦り傷ができました。でもそれよりも心配したのは長男のこと! 幸いベビーカーは半回転しても全重量を子どもに乗っかってしまう形にはなっていませんでした。安全対策で考えてあったのでしょう。とはいえ擦り傷ができていて、頭が地面にぶつかったかどうかもわかりません。慌てて病院へ、、、と思ったら今日は日曜日!! さらに慌てて休日診療をやっている病院を探し、タクシーに乗って少し離れた整形外科へ行きました。レントゲンを撮ってもらい、特に異常はないのでホッとしました。が、お医者さんから『お子さんよりも、お父さん、あなたも頭から血が出ていますよ』と。えっ、と手でおでこを触るとこぶができ、血も出ていました。言われて初めて気がつきました。よほど慌てていたのでしょう。ここでようやく冷静になれた気がしました。
この話を一番最初にしたのが初任校です。そのときはまさにこぶが出来ていた時に臨場感を持って話をしました。 その生徒たちに卒業間近に『先生のあの話、覚えているよ』と 言われました。慣性の法則の話よりも、後半の慌てた話の方が印象に残ってしまったのではないかと少々心配ですが・・・。
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